神戸学院大学のゼミイベントに参加

ひょんなきっかけから、ロサンゼルスの一流ホテルで
マネージャーとしてご活躍されている山口さんと出会いました。

そして、山口さんが神戸学院大学のゼミで、
ホスピタリティーをテーマに登壇されるということで、
急遽聴講させて頂くことになりました。

やんちゃな学生時代を過ごし、大学受験に失敗。
(受けた十数校に全部落ちたとか・・・)

たまたまJR環状線の電車の中から見えた看板を見て
海外の大学に行こうと思い、アメリカの大学進学を目指したそうです。

当然ながらアメリカに行っても英語が出来ず
最初は本当に辛かったそうです。
しかし、親切に英語を教えてくれる同僚のお陰で何とか踏ん張り、
半分ノイローゼになりながらも英語を浴び続けていたら
とある日にお母さんが英語で話している夢を見て、
そこから英語が聞ける・分かるようになったそうです。

そんなアメリカデビューから、今や
オバマ元大統領夫妻や名だたる有名人・芸能人などの応対をし、
日本人ながらに現地ホテルでマネージャーとして活躍されるまでに至った。

その信条は「思った通りに言う・動く」。
大学受験を失敗し英語も全く出来ない状態でアメリカに行き、失うものは何もない。
己を信じて貫くしかなかった中で、道を切り開いて来られたとのこと。

アメリカのホテルにマニュアルはないそうです。
一人一人がお客さんのためと思うことを「思った通りに言う・動く」。
当然失敗することもある、しかし、それが本当のホスピタリティーだ、と。
自分にしか出来ないサービスとなり、お客さんに覚えてもらえる、と。

日本では「思った通りに言う・動く」ということが、
どれほど難しいことでしょう。
ついつい飲み込んでしまう、空気を読んでしまうことがありますよね。

お客さんの一挙手一投足を目の端・耳で捉え、
お客さんの心情は手に取るように分かるのでしょう。
しかし、それでも迎合せず、思った通りのサービスを提供する。

山口さんを見ていると、「思った通りに言う・動く」ということを
いとも簡単にやってらっしゃるように見えましたが、
その背景には、それで失敗したって構わない、それで批判されても構わない
「それがオレ」という芯の強さを感じました。

自分達も、人と向か会う仕事をさせてもらっています。
相手の聞きたくないこと、耳の痛いことを言わなくてはいけないことがあります。
山口さんのように、本当に相手のことを想い
「言うべきことを言う」ことを徹底したいと改めて感じました。