企業が教育に「投資」する、何のため?

こちらで教育事業を始めて1年、色んな人との出会いがありましたが、先週も面白い出会いがありました。
その中で、興味深い話を聞いたので、シェアします。

Starbucks, ASU team up for employee education program
https://news.asu.edu/content/starbucks-asu-team-employee-education-program

もう10年前ですが、スターバックスとアリゾナステイト大学が提携を開始したという話です。スターバックスが大学と提携して様々な理由で大学に通えなくなる学生を支援し、働きながら学位を取得することが可能となるオリジナルプログラムを提供するとのことです(2014年時点)。

スターバックスの社長だったSchultz氏は以下の通り話しています。
“Our investment in high-quality education will attract and retain passionate partners who will move our company and our economy forward,”
つまり、こうした教育への投資により会社や経済を前進させるより情熱的な人が集まると言っています。会社だけでなく社会においてそういう人が育ってほしいという思いがあるのでしょう。

さらに、記事の中でLumina 財団のMerisotis氏も、
“By so clearly investing in its talent, Starbucks is providing employees with the opportunity to complete college – an investment that will pay off for them as individuals, for the company and for the nation, for generations to come.”
と発言しており、もはや会社レベルではなく、国や次世代に目を向けた投資であるということがわかります。

スターバックスのすごいところは、
”Partners will have no commitment to remain at the company past graduation.”
ということが書かれており、卒業しても他の仕事に就いて良いとのことです。これって、企業にとっては従業員が辞めてしまうというデメリットも相応にある気がしますが・・・
しかし、記事の内容からは目の前の会社の利益よりも、社会の利益(スターバックスもその社会の一部)が大事だという思いを強く感じます。

さて、この記事を読んであなたは何を感じますか?
私はスターバックスのSchultz氏のVisionとMissionの大きさに共感しました。
より大きなVisionとMissionは人を惹きつける。これって、企業も個人も同じ??