”どうせ無理”をぶち壊す高校生
先日、とある高校生、
Zoomで話す機会があった。
最初から、大人に対しても、
全く物おじせず落ち着いた雰囲気。
冗談を交えながら自然体で、
一方で失礼のない口調で話していて、
コミュニケーションの高さを感じさせる。
そんな彼に、セミナーの資料を見せながら、
様々な質問を投げかけてみた。
「今の自分の課題は何?」
「なぜスタンフォードからは起業家が生まれると思う?」
「これからの社会で求められるのはどんな人?」
「新たな価値を生み出すにはどんな力が必要?」
大人でも答えることが難しい質問に、
その場で考えながら
自分の意見を一生懸命に返してくる。
返答から、普段から様々なことに関心を持ち、
自分なりに考え、自分なりに結論を導く、
ということを繰返してきたことが分かる。
その彼には大きな夢があり、情熱がある。
日本の諸問題を
「自分事」
として真剣に考えている。
自ら「意識高い系です」と笑いながら言う。
しかし、周囲にはそれを理解してくれる
友達・大人がおらず、本音を話すと、
ちょっと浮いた感じになってしまうらしい。
周りは彼の熱量に慣れていないのだろう。
そんな彼だが、夏休みに、
地方の学生がハイレベルの指導を受けられる
陸上合宿を自ら企画し、実際に開催させた。
何から始めていいか分からないところから、
有名陸上選手にDM送ってつながり、
合宿開催の方法を学び、
ホテルに40件以上電話して宿泊先を確保し、
その選手に参加してもらい認知度・魅力度を高め、
イベント会社と繋がり資金管理の安全性を確保し、
開催までこぎつけた。
この高校生離れしたストーリーを、
学校でプレゼン発表予定だったが、
直前でドタキャンとなり、
お蔵入りされていたらしい。
日の目を見ることがなかったプレゼンを
「見てもらえますか!?」と言って
嬉しそうに披露する。
資料も構成も良く練られていて、
真剣に作成したことが一目瞭然だ。
「もっと聞きたいところあったら何でも聞いて下さい!」
と自信満々に何でも回答する。
この彼に出会えて良かった。
素晴らしい意識を持った学生がいることを改めて実感した。
そんな学生達は、「本音」を語る場・仲間を求めている。
理解し、応援し、助言してくれる大人を求めている。
そんな学生にこそ、伝えたいことがたくさんある。
高校生らしい純粋なエネルギーと、
高校生離れした行動力に
大きな刺激を受けると共に、
こういう学生の力になりたい、
こういう学生がイキイキできる環境を作りたい、
自信のない学生・挑戦が苦手な学生を助けたい、
と改めて感じさせてもらった。
素晴らしい出会いに感謝!